どの素材を選ぶのが一番いいのか
これもよくいただくご質問です。
「結局、どの素材を選ぶのが一番いいんですか?」
コードバン、牛革、人工皮革…。
それぞれに特徴があり、
価格も異なります。
このご質問に対して
私たちがお伝えしたいのは、
「一番いい素材」はひとつではない
ということです。
ご家族やおこさまによって、
「いい素材」はそれぞれ異なります。
まずは、素材ごとの特徴を整理してみます。
ランドセルの素材は大きく3つに分けられます。
1.コードバン
馬のおしりの部分から取れる、
非常に希少な素材です。
表面はなめらかで美しく、
耐久性にも優れており、
キズがつきにくいのが特徴です。
ランドセルの主素材としては、
長年にわたって
「最高級素材」と位置づけられています。
コードバンのランドセルが比較的高価になるのは、
素材そのものの希少性と、
それを加工する高い技術力に由来します。
デメリットは、
比較的重くなりやすいことです。
近年はランドセルの大型化もあり、
コードバンのランドセルは
1500g以上になるものも多く、
軽量モデルとの差がはっきりしてきています。
それでも、
コードバンならではの質感や高級感を重視されるご家族から、
根強い人気があります。
2.牛革
天然素材ならではの質感と、
使うほどに風合いが増す点が特徴です。
コードバンに比べてしなやかで、
丈夫さとのバランスが取れた素材といえます。
かつては、使用によってシワが出たり、
表面が剥げたりするものもありましたが、
近年は表面加工の技術が進歩し、
6年間きれいに使えるものがほとんどです。
また、撥水・防水加工が施されている場合も多く、
通常の雨や雪程度では劣化しにくくなっています
(※ヌメ革など特殊素材を除く)。
「本革」ならではの、
使い込むほどに味わいが出る風合いは、
大きな魅力です。
デメリットは、
コードバンと同様に
やや重くなりやすいことです。
近年では、
牛革と人工皮革を組み合わせた
「牛革ハイブリッドモデル」や、
総牛革でありながら軽量化を実現したモデルも
登場しています。
3.人工皮革
革に近づけて人工的につくられた素材です。
一般的に「人工皮革」と呼ばれますが、
クラリーノ、ベルエース、
コードレー、アンジュエールなど、
素材メーカーによって名称・表記が異なります。
比較的軽くて扱いやすく、
水やキズにも強いのが特徴です。
また、発色や質感のバリエーションが豊富で、
マット系・パール系など、
さまざまな表現が可能です。
さらに、耐傷性を高めたグレードの素材もあり、
機能面でも進化しています。
(例:クラリーノタフロックネオ、アンジェエールタフプラスなど)
刺繍や箔押しなどの加工がしやすいため、
デザイン性の高いモデルも多く、
現在では多くのランドセルに採用されています。
数十年前と比べて品質は大きく向上しており、
安心して選べる素材のひとつです。
4.「どれが一番いいか」は「何を大切にするか」で変わる
大切なのことは、
「どの素材が優れているか」ではなく、
「何を大切にしたいか」という視点です。
たとえば、
・軽さや扱いやすさを重視したい
→ 人工皮革
・天然素材の風合いを楽しみたい
→ 牛革
・希少性や高級感を重視したい
→ コードバン
このように、
大切にしたいポイントによって、
選ぶべき素材は変わってきます。
本革のだからいいランドセル、
というわけではありません。
「元気いっぱいだからキズに強い素材がいい」
「お気に入りのデザインが見つかれば、きっと6年間使ってくれる」
こうした選び方も、
とても素敵な基準だと思います。
また、素材だけで決める必要はありません。
これまでのブログでもお伝えしてきたように、
・6年間使える丈夫さ
・おこさまに合った背負いやすさ
・ご家族みんなの納得
この3つを大切にしながら、
ご家族にとってしっくりくるランドセルを
選んでいただけたらと思います。
