「軽いランドセルがいい」という最大の誤解
ランドセル選びのご相談を受けていると、
とてもよく聞く言葉があります。
「できるだけ軽いランドセルがいいです。」
おこさまの体への負担を心配する
ご家族のやさしいお気持ちから出る言葉です。
毎日背負って通うものですから、
「少しでも軽くしてあげたい」と思うのは
とても自然なことだと思います。
ただ実は、ランドセル選びの中で
いちばん大きな誤解が
「軽いランドセル=背負いやすいランドセル」
という考え方です。
1.本当に重いのはランドセルではない
こどもが背負う重さのうち、
ランドセルのそのものの比率は
それほど大きくありません。
重さのほとんどは、
教科書やノート、タブレットなどの
「中身」です。
ランドセル本体の重さは、
およそ 1000g〜1500gほど。
最近では 900gくらいのランドセルもあります。
もちろん、
あえて重いランドセルを選ぶ必要はありません。
しかし 200g〜300gほどの重さのちがいは、
それほど気にする必要はないと思います。
ペットボトルの飲み残し半分ほどの重さなら、
背負ったときに、
はっきりした違いとして
感じにくいからです。
一方で、
教科書・ノート・タブレットなどを入れると、
4kg以上になるといわれています。
つまり大切なのは、
ランドセル本体の重さの差よりも
「背負ったときの重さの感じ方」なのです。
2.大切なのは「体感重量」
ランドセル選びで大切なのは
「どれだけ軽いか」ではなく
「どれだけ軽く感じるか」です。
これを「体感重量」
と呼ぶことがあります。
同じくらいの重さのランドセルでも、
肩ベルトや背中のフィット感、
重さの分散の仕方などによって、
軽く感じるランドセルと
そうでないランドセルがあるのです。
たとえば、
ランドセルそのものが軽くても、
中身を入れて背負ったときに
重く感じたり、肩が痛く感じたりする場合さえあります。
だからこそ、
ランドセル選びでは
「実際に背負ってみること」
「背負い比べてみること」
がとても大切なのです。
3.「とにかく軽さ」選ぶと起きること
ランドセルを「軽さ」だけで選んでしまうと、
背負ったときの安定感がいまひとつ、
ということが起こりうるだけでなく、
「より耐久性や機能性が高いものを選びたい」
という思いとの両立がむずしくなるかもしれません。
ランドセルは
6年間使うものです。
「軽い」ことだけを基準にしてしまうと、
本当に大切な部分を
見落としてしまうことがあります。
前回お伝えした、
ランドセル選びで本当に大切なのは
⑴ 6年間使える丈夫さ
⑵ 背負いやすさ(体感重量)
⑶ おこさまとご家族の納得
この3つです。
「とにかく軽いランドセル」を探すのではなく、
いくつかの「背負ったときにより軽く感じるランドセル」から
丈夫さ、機能、デザイン・カラーなどのその他の要素が
より希望にマッチするものを選ぶ、
といいのではないでしょうか。
ぜひ実際に背負い比べてみてください。
いろいろ背負ってみると、
「これがしっくりくる」
そんな感覚に
きっと出会えると思います。
